臨床検査課

臨床検査課

clinical laboratory division

臨床検査課は、医師の指示のもと、人体から採取した血液・便・尿・喀痰・その他の体液や、内視鏡や手術で採取した組織等の検査を行っています。これらを多角的に調べることで、病気の診断や病態把握、治療効果の判定などの情報を提供しています。

検査項目説明

当院で配布している主な検査項目の説明書です。(PDF形式 71 KB)

外来採血

検査室内に設置された外来採血室で、看護師と臨床検査技師が、外来患者、入院予定患者、ドック・健診受診者の採血を行っています。採血の他、尿・便・喀痰検査の受付も行っています。

血液検査

 血液中の赤血球、白血球、血小板の細胞数やヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値などを測定する血球数算定検査や、顕微鏡で血球の細胞形態を分類する末梢血液像検査を行っています。貧血や白血病、感染症、出血傾向などの病態把握に役立てています。

凝固・線溶検査

プロトロンビン時間、活性化部分トロンボプラスチン時間、フィブリノゲン、Dダイマー、AT3などを測定しています。出血を止めるために血液を凝固させる作用(凝固系)と、凝固系により固まった血栓を溶かす作用(線溶系)の異常の有無を調べます。

尿・一般検査

尿定性検査として、尿中の糖、蛋白、潜血など10項目の検査を行っています。また、尿中に含まれる赤血球、白血球、上皮細胞などの成分を顕微鏡で観察し、腎疾患や糖尿病の病態把握に役立てています。

便検査として、消化管からの出血を見るために、便の潜血反応を行っています。

生化学検査

血液中に含まれる生化学成分(肝機能検査、腎機能検査、脂質検査など)の分析を測定しています。病気の診断、経過観察、治療効果の判定に有用な検査です。

糖尿病の診断に欠かせないヘモグロビンA1cを測定します。

免疫検査

肝炎ウィルス感染などの有無や、心不全の指標であるBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)、心筋梗塞の早期診断に有用なトロポニン、甲状腺ホルモンなどを測定します。

輸血検査

血液型や不規則抗体の検査、交差適合試験など輸血に関わる検査を行うほか、輸血に必要な血液製剤の保管管理を行っています。 また輸血療法委員会の事務局として、血液製剤使用手順書の整備、血液製剤適正使用の推進、輸血副作用の調査など、輸血療法全般の管理を行っています。

細菌検査

痰や膿から、感染症の原因となる菌を検出する検査を行っています。検出された菌については、有効な抗菌薬を調べます。

院内感染対策への取り組みとして、病院内における菌の流行を監視し、定期的にレポートを作成しています。また、感染制御のための病棟ラウンドに参加しています。

病理検査

日本病理学会が認定する病理専門医(病理医)が病気の病理診断を行っています。病理組織診検査では、手術や、内視鏡検査で採取された臓器の一部(組織)からプレパラート標本を作製し、顕微鏡で構造や細胞を観察して診断を行います。細胞診検査では、喀痰・尿などの排泄物、胸水などの体腔液中の細胞を塗抹標本にして、顕微鏡で観察し、がん細胞の有無を判定します。検体採取時に痛みが伴わないため、がんの早期発見に有用な検査です。【病理解剖について】当センターで不幸にしてなくなられた患者様について、死因の解明や医療の質維持と向上などを目的に、ご家族の承諾のもと病理解剖をさせていただいております。

生理機能検査

準備中…

学会認定資格

認定輸血検査技師1名
認定臨床微生物検査技師1名
感染制御認定臨床微生物検査技師1名
認定病理検査技師1名
細胞検査士2名  
国際細胞検査士1名
緊急臨床検査士  1名
二級臨床検査士(甲類)生化学1名
二級臨床検査士(甲類)血液学1名
二級臨床検査士(甲類)免疫血清学1名
二級臨床検査士(甲類)微生物学1名
二級臨床検査士(甲類)病理学1名
糖尿病療養指導士1名

施設認定

  • 日本臨床衛生検査技師会 精度保証施設 第18-0014号
  • 群馬県臨床検査値標準化基幹施設
  • 日本輸血・細胞治療学会 輸血機能評価(I&A)認証施設 第1093号
  • 日本病理学会 研修登録施設 第3118号

学生臨地実習の受け入れ

臨床検査技師免許取得を目指す学生の臨地実習を受入れています。生体検査を中心に各分野において実践に即した効果的な実習が行われるよう、スタッフ一同取り組んでいます。