ASD・PDAとは
心房中隔欠損(ASD)及び動脈管開存症(PDA)は、頻度の高い先天性心疾患です。通常は小児期に治療されることが多いですが、成人期に発見されるこケースもあり、心不全や不整脈の原因になることが知られています。
施行施設認定について
近年、心房中隔欠損及び動脈管開存症へのカテーテル治療が普及してきています。カテーテル手術は開胸せずに手術が可能なため、患者様の負担も軽減されます。そのため、成人した先天性心疾患の方にカテーテル治療を施行できる施設が県内でも望まれていました。
そんな中、2019年当院は、小児循環器領域のカテーテル治療の学会であるJPICと、成人循環器領域のカテーテル治療の学会であるCVITにおいて、経皮的ASD閉鎖術施行施設・経皮的PDA閉鎖術施行施設に認定されました。
http://www.jpic-meeting.org/cathe/asd/inst2018.shtml
http://www.jpic-meeting.org/cathe/pda/inst2018.shtml
当院のASD・PDA治療
ASDに対しては、Amplatzer Septal Occluder(ASO)及びFigulla Flex-Ⅱ(FF-Ⅱ)の2種類の閉鎖栓を、PDAに対してはAmplatzer Duct Occluderを用いて手術を施行しています。現在、全例合併症を生じることなく、手術が成功しています。また術後の問題がなければ、入院期間も3泊4日と短期で済みます。当院では今後も、安全かつ身体負荷の軽い手術・治療を実施してまいります。