下肢静脈瘤

下肢静脈瘤

Varicose veins

 脚の静脈には血液の逆流を防いでくれる弁が備わっていますが、立ち仕事やお産などがきっかけで弁が壊れてしまうと、立ったときに血液が重力で下に落ちていき、静脈が膨れて血液がうっ滞し、脚のだるさ、重さ、痛みやむくみといった症状が出てきます。

 超音波検査で弁の逆流や表面の静脈の拡大の程度を評価し、手術が必要か判断します。

 手術は、1泊もしくは2泊の入院で、カテーテルによる侵襲の少ない手術を行います。レーザーや高周波による血管内焼灼術とグルー(接着剤)を用いた血管内塞栓術を患者さんに合わせて選択し、ボコボコした瘤は2-3mmの小切開で切除します。局所麻酔なので手術後はすぐに歩行でき、翌日に退院となります。

 2022年は87例、2023年は111例の患者さんに手術を行いました。

静脈瘤の原因について
弁が壊れると血液が逆流し静脈瘤ができる
カテーテル挿入のイメージ
膝の近くから伏在静脈にカテーテルを挿入
高周波による血管内焼灼術
レーザーによる血管内焼灼術

血管内塞栓術

血管内塞栓術のイメージ

血管内に医療用接着剤を注入

血管を圧迫して閉塞させる

手術前
手術後1ヶ月