骨折リエゾンサービスとは
骨折リエゾンサービス(Fracture Liaison Service:FLS)は、骨折コーディネーターを中心に様々な医療職が連携し、骨折患者に対する転倒予防の取り組みを、リハビリテーションの視点から実践するものです。
こうした取組は、骨折予防として最も費用対効果に優れることが明らかになっています。また、コーディネーターを中心とした体系的手法によって、患者様の骨折リスク減少や、生活の質(QOL)の改善を図ることができます。
当院の骨折予防の取組
当院では、二次骨折予防の取組として「心血OLSプロジェクト」を実践しています。日本骨粗鬆症学会の認定医と、認定骨粗鬆症マネージャーが中心となり、多職種連携のもと、骨粗鬆症の治療に取り組んでいます。
なお、OLSは日本独自の概念で、Osteoporosis Liaison Serviceの略です。OLSは、骨折患者だけではなく、骨折していない方の骨粗鬆症対策も対象としています。一方、FLSは、既に骨折した方の二次骨折予防を対象とするものです。
国際骨粗鬆症財団による認証
国際骨粗鬆症財団は、FLSを世界的に推進するために、施設の評価枠組みを設定しています。この枠組みは、Best Practice Framework (BPF)と呼ばれ、施設の二次骨折予防の取り組みを評価するものです。また、この枠組みは、二次骨折予防の国際的なガイドラインでもあります。
当院は、このBPFに基づき、13項目の基準からなる評価を受けました。その結果、令和4年4月1日、当院のFLSの取り組みは「銀賞」認定を受けることとなりました。

今後も当院は、FLSの取り組みを骨粗鬆症の診療に活かしてまいります。



