有酸素運動と筋力トレーニングが重要
心臓リハビリテーションでは、主に「有酸素運動」と「筋力トレーニング」の2つの運動を組み合わせます。
有酸素運動(ウォーキング、サイクリングなど)は、息切れしにくい体力(持久力)を高めます。また、筋力トレーニング(スクワット、軽い負荷のマシンやゴムバンドなど)は、脚や体幹の筋力を保ち、日常生活を楽にします。
両方を続けることで、心臓に強い負担をかけずに、体力や日常動作を改善させやすくなります。
運動の強度や頻度は?
有酸素運動の強さは「会話はできるけれど、少し息がはずむ」程度が目安です。いきなり頑張りすぎず、まずは週3日程度から始めましょう。慣れてきたら、少しずつ回数や時間を増やします。1回の流れとしては、準備運動をしてから20〜40分ほどの有酸素運動を行い、最後にクールダウンを入れると安全です。
筋力トレーニングは、10〜15回できるくらいの、軽〜中等の負荷で行いましょう。頻度は週2〜3日が目安です。いきむと血圧が上がりやすいので、息を止めないことを意識してください。
運動の際の注意点
胸の痛みや強い息切れ・動悸、めまい、冷や汗などの症状があれば、運動を中止してください。また、症状が続く場合は医療機関を受診してください。
心臓の病気がある方は、可能であれば、あらかじめ運動負荷試験などで安全な運動の強さを確認し、医師の指示のもとで進めるのが安心です。
参考文献
- 日本循環器学会/日本心臓リハビリテーション学会ほか:心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(JCS/JACR 2021年改訂版) j-circ.or
- 日本動脈硬化学会:動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2022年版 carenet
- Kraus WE, et al. Effects of the amount and intensity of exercise on plasma lipoproteins. N Engl J Med. 2002. pubmed.ncbi.nlm.nih
- Kodama S, et al. Effect of aerobic exercise training on serum levels of HDL-C: a meta-analysis. JAMA. 2007. academic.oup