腎臓の機能が低下しています。どんなことに気をつければいいですか?

腎臓の機能低下のサインに気づく

腎臓の機能が低下しているときは、まず悪化のサインに早めに気づくことが大切です。むくみ(足や顔)、数日での急な体重増加、尿が極端に少ない、息切れが増える、強いだるさや食欲低下があれば、早めに主治医へ相談してください。できれば毎日、同じ条件で体重と血圧を測って記録すると変化が分かりやすいです。

塩分を控えめにする

食事では塩分を控えめにすることが基本です。塩分が多いと血圧が上がり、むくみや心臓への負担にもつながりやすいからです。たんぱく質については、以前のように強く制限を行うよりも、低栄養や筋肉量低下を避けながら、腎機能の段階(eGFRなど)や体格、体重変化、食欲を見て「必要な範囲で個別に調整する」という考え方が重視される流れがあります。自己判断で急に大きく減らすのではなく、主治医や管理栄養士と目標量を決めるのが安全です。

水分の取り方に気を付ける

水分は飲み過ぎも脱水も腎臓に負担になりますので、むくみや心不全の有無も含めて主治医の指示に合わせてください。発熱・下痢・食事が取れないときは脱水で腎機能が悪化しやすいので、早めに相談してください。薬では市販の痛み止め(NSAIDsなど)やサプリが腎臓に負担になることがあるため、新しく使う前に確認してください。運動は息切れが強くならない範囲で、無理のないウォーキングなどを継続するのが基本です。

参考文献
  1. Ikizler TA, et al. KDOQI Clinical Practice Guideline for Nutrition in CKD: 2020 Update. American Journal of Kidney Diseases. 2020.
  2. 日本腎臓学会編『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018』東京医学社,2018