心臓リハビリテーションには、心臓病に対して様々な効果があることが、多くの研究によって立証されています。
運動能力やQOLの改善
急性心筋梗塞や狭心症においては、運動能力や体力を改善させ、QOL(Quality Of Life;生活の質)を向上させる効果があります。また、動脈硬化の危険因子を減らし、急性心筋梗塞や狭心症の再発、心臓や脳の血管による死亡率を減少させます。
心不全においては、運動能力やQOLの改善に加え、入院期間の短縮や再入院の予防をもたらします。
死亡率の低下
心筋梗塞後に心臓リハビリテーションをおこなうと、心臓や脳血管の病気による死亡率を26%低下させ、全病気の死亡率を20%低下させることが報告されています。また、心不全においては、総死亡を12%低下させ、心不全による再入院を41%低下させることが報告されています。
さらに、心臓手術後や大動脈瘤などの大血管疾患、末梢動脈閉塞性疾患などに対する効果も報告されており、心臓リハビリテーションは、薬や手術のような「治療」のひとつと認識されています。
この他にも、心臓リハビリテーションには以下のような効果があります。
- 狭心症の発作(狭心痛など)や心不全症状(息切れなど)が少なくなる。
- 身の回りの動作が楽になる。
- 動いた時の心臓への負担が減る。
- 心臓の機能が改善する。
- 血管の動脈効果が進むのを抑える。
- 血管が柔らかくなることによって、全身の血液循環が良くなる。
- 自律神経の安定により不整脈が起こりにくくなる。
- 不安や抑うつなど精神的不安定が改善される。