生理検査課

心臓、血管、肺、脳、神経などの生理的反応や機能を検査する部門です。

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臨床検査技師 15名(実務研修生、非常勤職員を含む)  
 日本心エコー図学会認定専門技師 2名
 日本超音波医学会認定超音波検査士(循環器) 5名
 日本超音波医学会認定超音波検査士(腹部) 1名
 心臓リハビリテーション指導士 2名
 健康運動実践指導者 1名
 二級臨床検査士(甲類)循環生理 1名
看護師 2名
受 付 1名

心電図検査(安静12誘導心電図)

心臓は動くために微弱な電流が流れています。この電気的活動を身体の表面から記録して、不整脈の有無や種類、心臓の筋肉の働きを調べる検査です。

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●検査方法および所要時間

  • ・ベッドに仰向けに寝ていただき、両手首、足首と胸に電極をつけて検査を行います(電極をつける際、少し冷たく感じることがあります)
  • ・検査所要時間は、数分~5分程度です(不整脈の検出などを目的とする場合は、長めに記録することがあります。
  • ・検査中は、お話したり体を動かしたりせず、力を抜いてリラックスしていただくのが検査のコツです。

●検査を受けられる方へ

胸と手足に電極を付けますので、薄着になれる服装でお越し下さい。

トレッドミル運動負荷試験

運動をして心臓に少し強めの負荷をかけることで、安静時では見つけることのできない心臓の変化や運動耐応能を調べる検査です。

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●検査方法および所要時間

  • ・医師の立会いのもと、心電図の電極と血圧計を付けた状態で、動くベルトの上歩いていただきます。ベルトは一定時間ごとに速度と傾斜を上げていき、心電図と血圧の変化を観察します。
  • ・検査時間は個人差がありますが、およそ30分程度です。

●検査を受けられる方へ

  • ・検査当日は、トレーニング用のズボンなど動きやすく通気性の良いズボンを持参して下さい。(運動は素足で行うので、運動靴の用意はいりません)
  • ・絶食の必要はありませんが、運動中に気分が悪くならないように、運動直前の飲食はなるべく控えて下さい。
  • ・運動は、心電図や血圧の異常、目標運動量の到達、自覚症状などを元に医師が判断し終了しますが、あまり無理をして頑張る必要はありません。自覚症状を我慢し無理を続けると、転倒などの事故につながる危険もあるので、足の疲れ、胸の不快感、気分がすぐれないなどありましたら、遠慮なく早めにお伝え下さい。

ホルター心電図

約24時間の心電図を記録して、不整脈、薬の治療効果などを調べる検査です。

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●検査でわかること

  • 不整脈
  • 狭心症の有無
  • 薬の治療効果判定 など

●検査の所要時間

  • ・機械の装着と検査説明で15~20分程度です。
  • ・機械の取り外し時間は5分程度です。
  • ・記録する時間は通常24時間です。

●検査を受けられる方へ

  • ・服装は、前開きの洋服が望ましいです。
  • ・長時間電極を貼り付けますので、皮膚がかぶれて痒くなったり、炎症を起こし痛みを感じる可能性があります。装着中、皮膚の症状が強く我慢できないようでしたら、早めに来院してください。
  • ・検査中は運動や食事の制限はありませんが、入浴はできません。
  • ・電気あんか、電気毛布などは、記録に影響を及ぼす可能性がありますので、使用できません。

加算平均心電図

心筋梗塞などで心臓の筋肉に傷がついたり、炎症や変性が起こるとその部位で心臓の刺激が伝わらなかったり、伝わりにくくなります。すると、心室頻拍といった不整脈を起こしやすくなり、突然死の危険性を伴います。その危険性があるかということを測定する検査です。

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●検査方法および所要時間

胸と背中に6箇所電極を取り付け検査を行います。
所要時間は約15分程度です。(心拍数を200拍記録しますので、脈がゆっくりの方はさらに時間がかかります)。

●検査の注意点

記録中は通常の心電図と同様で、動かず力を抜いていてください。

心エコー図検査

超音波(人間の耳には聞こえない振動数の高い音)を用いて心臓や血管の形、血液の流れを観察する検査です。

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●検査の目的

心臓は、左心室、右心室、左心房、右心房の4つの部屋と、逆流を防ぐための4つの弁からなるポンプです。心エコー検査では、心臓の大きさ、動き、心臓の筋肉や弁の状態、血液の流れなどを観察し、ポンプが正常に働いているかどうかを判定します。心エコー検査は、心臓病の診断だけでなく、治療方法の選択、治療効果の判定、手術期間の決定などにも役立ちます。

●検査を受けられる方へ

検査に必要な時間は、病気の種類や、患者さんの状態などで異なります。短ければ15分ほどで終わりますが、30分近くかかることもあります。検査に際しては、左を下あるいは斜め下にして横になっていただきます。これは心臓を出来るだけ胸壁に近付けるためです。また、肺が超音波の通過を防げないよう、息を吐き出して止めていただくことがあります。

経食道心エコー図検査

胃カメラと同様、先端に超音波探触子を取り付けた細い管を飲み込んで頂き、体の中から心臓を検査する方法です。食道は、心臓のすぐ後ろ側を走っているため、食道から心臓を検査することによって鮮明な画像が得られます。そのため、経胸壁心エコー図検査では肋骨や肺・脂肪などにより描出が困難な場合や心臓の最も奥に位置する左心房という部屋を観察するのにとても有用な検査です。

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●検査の所要時間

患者様の状態により異なりますが、およそ30分程度です。

●検査を必要とする主な疾患

心房細動
心房細動という不整脈になると、心房と呼ばれる腔で血液が停滞し、脳塞栓などの原因となる血栓(血液の固まり)ができやすくなります。特に血栓の生じやすい左心耳と呼ばれる部分は、血栓の生じやすく、この検査でなければ十分な検査ができません。
感染性心内膜炎
心臓の内部に細菌や真菌が感染し、心臓内部に感染巣を形成することにより、弁などが障害を受ける病気です。この感染巣を詳細に検査するのにこの検査が役立ちます。

●検査を受けられる方へ

検査前
検査当日は朝食をなさらずにお越し下さい。
食道に病気のある方、肝硬変の方は、主治医にご相談ください。
検査後
検査時、喉の奥を局所麻酔しますので、検査終了後、2時間は飲食をしないでください。
2時間以上経ってから、水かお茶を少量飲んで、むせないことを確認してから食事をおとりください。
外来の方はなるべく院内で1時間位休んでからお帰りください。
お車の運転をなさる方は、2時間位は運転をご遠慮ください。

血管超音波検査

超音波を用いて非侵襲的に体の血管(動脈・静脈)の状態や走行,血流などを知るために行う検査です。対象となるのは主に頚部・上肢・下肢・胸腹部・腎の血管です。

●検査でわかること

動脈の検査では,動脈硬化性変化や狭窄・閉塞病変,動脈瘤の大きさが分かります。静脈の検査では,血栓塞栓症や,静脈弁機能不全による静脈瘤形成などが分かります。

●検査の所要時間

検査時間は対象となる部位により異なりますが15~30分程度です。

●検査を受けられる方へ

血管超音波検査は検査範囲が広いため,着衣を脱いでいただく事があります。痛みを伴う検査ではありません。

心肺運動負荷試験

エルゴメータ(固定された自転車)をこいでいただきながら、心電図、血圧のほか、マスクを着けて呼吸中の酸素と二酸化炭素を計測し、運動中の心臓や肺の状態から運動耐容能(体力)を調べる検査です。

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●検査でわかること

  • 運動耐容能(体力)心不全の重症度評価、心筋梗塞などの治療の効果
  • 心臓リハビリテーションの運動処方
  • 心臓リハビリテーション(運動療法)の効果判定
  • 狭心症や不整脈などの心臓の異常の有無

●検査を受けられる方へ

  • ・検査時間は約50分です。
  • ・検査時、極端な空腹状態は避けて下さい。検査前の食事は、1時間前までに軽く召し上がってください。
  • ・ズボンなど運動しやすい服装が適しています。汗をふくタオルをご用意ください。
  • ・自転車をこぐので、ひざが痛かったり、当日体調がすぐれないときはお知らせ下さい。
  • ・検査中は血圧、心電図等をチェックしていますが、何か症状があったときはすぐに教て下さい。狭心症発作などの異常事態に備えて救急用品も常備してあります。

呼吸機能検査

肺から出入りする空気の量を測定し、肺の大きさや、空気の通り道である気管支に異常かないかを調べる検査です。

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●検査の方法

ノーズクリップで鼻を閉じて口だけで呼吸をしていただき、技師のかけ声にあわせて息を吸ったり吐いたりしていただきます。
所要時間は、通常約10分程度です。詳しい検査を行うときは60分程かかります。

●検査でわかること

  • 1肺の大きさ
  • 2空気の通り道である気管支の状態
  • 3肺に均等に空気が取り込まれているか
  • 4血液中に酸素がうまくとりこまれているか

●検査を受けられる方へ

  • ・一般的な検査は10分程度です。詳しい検査を行うときは60分程かかります。
  • ・検査当日は禁煙をお願いします。
  • ・患者様の協力なしでは行えない検査です。技師もかけ声をかけて応援しますので、できるだけ少ない回数で正しい結果が出せるよう、ご協力をお願いいたします。

脳波検査

頭皮上に径約1cmの皿上の電極を、ペーストとよばれるクリームで貼り付け、脳の細胞からでる弱い電気的活動を波形に表して記録する検査です。意識障害・けいれん等の精査、脳機能の評価や、外傷等による脳のダメージの評価を行うための検査です。

●検査の方法

頭に約20個の電極をつけ、ベットに仰臥位で寝ていただき、安静・閉眼で行います。途中、眼の開閉、光刺激(瞼の上から光をあてます)、過呼吸(3分間、息を吸ったりはいたり)などの刺激による波形の変化を記録します。検査時間は約1時間です。途中、眠くなったらそのまま寝ていただいて構いません。

血圧脈波波査

血管を流れる血液の脈動の速さや四肢の血圧を測り、血管の硬さと狭窄(動脈硬化の程度)を調べる検査です。

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●検査の所要時間

5~10分程度です

●検査を受けられる方へ

両手首に電極を装着し、両上腕部・両足首の4ヶ所の血圧を同時に測定します。胸には心臓の音を聞くマイクも付けますので、検査中お話はできません。検査に痛みはほとんどありませんが、血圧が高い方は圧が強くかかるため少し圧迫感があることがあります。
薄手の服装ならそのままで測定できます。

●ひとくちメモ

血管の硬さはPWV(脈波伝播速度)またはCAVIという数値で表示されます。PWVは心臓から押し出された血液により生じた拍動が心臓を通じて手や足に届くまでの速度を、CAVIは心臓から足首までの動脈の硬さの程度を示しています。ともに血管が硬いほど高値になり、年齢とともに増加します。数値が大きくなると、脳出血や、脳梗塞、狭心症や心筋梗塞などの病気にかかりやすくなってしまいます。
血管の狭窄の程度はABI(上腕と足首の血圧比)という数値で表示されます。健常人の場合、足首血圧は上腕血圧より高いのが普通ですが、足の動脈が詰まってくる閉塞性動脈硬化という病気になると血流が悪くなり上腕の血圧より低くなるため、ABI値は低くなります。

24時間血圧計

24時間の血圧を、一定時間毎に自動で測定し、記録する検査です。24時間にわたっての、血圧の変動をみられるので、白衣高血圧や早朝高血圧などの病態の把握や、薬による降圧効果の評価に有用です。

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●検査の方法

上腕に血圧測定用のカフを巻き、小型の記録器を肩からかけて1日を過ごします。昼間(7時から21時)は30分おき、夜間(21時から7時)は1時間おきに、血圧を自動測定し、記録します。
装着後は帰宅して日常生活を過ごし、翌日指定された時間に装置をはずしに来院していただきます。

末梢動脈血酸素飽和度モニタ

赤外線を利用して、夜間睡眠時の動脈血液中の酸素飽和度と脈拍数を測定し、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有無を簡易的に調べる検査です。

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●検査の方法

  • 指先に測定器を装着し、就寝していただきます。
  • ・装着する日に来院していただき、測定器の装着方法について説明を行います。
  • ・測定器を持ち帰り、就寝前にご自身で装着して頂きます。
  • ・正しい位置に装着し、測定器の電源を入れていただきます。
  • ・翌朝起床したら、測定器の電源を切って、指から外してください。
  • ・外した測定器は、その日のうちに返却してください

●検査の所要時間

装着についての説明は10分程度です。
測定する時間は、夜間就寝中です。

●検査を受けられる方へ

服による締め付けがきついと、正しい検査結果は得られません。腕周りのゆったりとした服装で就寝してください。
爪の付け根に赤外線を通して測定するため、測定器をつける指は、バンソコウや指輪を外し、爪のマニキュアや汚れは落としてください。

ポリソムノグラフィ

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を診断するための検査です。脳波、気流センサー、眼球運動検出センサー、心電図、呼吸検出バンド、酸素飽和度センサー、筋電図センサーをつけて、寝ていただきます。睡眠中に規則正しく十分な量の息をしているか?無呼吸により血液中の酸素濃度が低下していないか?を脳波、眼球運動、呼吸などさまざまな計測値から判断し、無呼吸のタイプ、SASの診断をおこないます。

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